私はゴミ屋敷清掃を専門とする業者で働いています。日々、様々なゴミ屋敷を片付けていますが、その中には、時々、価値のある骨董品が眠っていることがあります。今回は、ゴミ屋敷清掃の現場で実際にあった、骨董品発見の裏側についてお話ししたいと思います。ある日、私たちは、長年空き家になっていた一軒家の片付けを依頼されました。家の中は、足の踏み場もないほどのゴミで溢れかえっていました。依頼主である息子さんは、「父は昔、骨董品を集めるのが趣味だった」と言っていましたが、ゴミの量があまりにも多く、本当に骨董品があるのか半信半疑でした。しかし、作業を進めていくうちに、押し入れの奥から古びた木箱がいくつか出てきました。中を開けてみると、古そうな陶器や掛け軸、茶道具などが入っていました。私たちは、すぐに依頼主の息子さんに連絡し、鑑定士を呼んで鑑定してもらうことにしました。鑑定の結果、木箱の中に入っていたものは、ほとんどが価値のある骨董品であることが判明しました。中には、数百万円の価値があるものもあり、依頼主の息子さんは大変驚いていました。このようなケースは、実は珍しくありません。ゴミ屋敷に住んでいた方は、高齢で判断力が低下していたり、物を捨てられない性格だったりすることが多く、価値のあるものをゴミと一緒に保管してしまっていることがあります。私たちは、ゴミ屋敷を片付ける際に、ただゴミを捨てるだけでなく、価値のあるものがないか、注意深く確認するようにしています。もし、骨董品らしきものを見つけた場合は、依頼主に確認し、鑑定士に鑑定を依頼するようにしています。ゴミ屋敷清掃は、大変な仕事ですが、価値のあるものを見つけた時は、大きなやりがいを感じます。これからも、ゴミ屋敷に眠るお宝を発見し、依頼主に喜んでもらえるように、丁寧な作業を心がけていきたいと思います。