アパートに住んでいると、さまざまな理由で水道の元栓を閉める必要が出てくることがあります。しかし、普段はあまり意識しないため、「どんなときに閉めればいいのか分からない」という人も多いでしょう。水道元栓を適切に閉めることで、トラブルを防ぎ、余計な修理費用を抑えることもできます。今回は、元栓を閉めるべき状況と、それぞれの対応方法について詳しく解説します。 最も緊急性が高いのが、アパートの部屋で水漏れが発生した場合です。トイレ、キッチン、洗面所などの水回りで蛇口が閉まらなくなったり、水が止まらなくなったりした場合、放置すると床や壁が水浸しになり、下の階にも影響を及ぼすことがあります。 このようなときは、まずキッチンや洗面台の下にある止水栓を閉めてみましょう。これにより、特定の設備の水だけを止めることができます。もし止水栓でも対応できない場合は、水道元栓を閉めることで、部屋全体の水を止めることが可能です。 水道設備の修理や給湯器の交換をする際には、作業の前に水道の元栓を閉める必要があります。特に、蛇口やトイレの部品を交換する場合、元栓を閉めずに作業を進めると水が噴き出し、大きなトラブルにつながることがあります。修理業者を呼ぶ場合も、事前に元栓を閉めておくよう指示されることが多いため、スムーズに対応できるよう元栓の位置を確認しておきましょう。 旅行や長期出張で家を数週間以上空ける場合は、水道の元栓を閉めておくのが安心です。万が一、留守中に配管が破損したり、蛇口が故障したりした場合、水漏れに気づくのが遅れてしまい、大きな被害につながる可能性があります。特に、冬場の寒冷地では、配管の凍結による破損が起こることがあるため、元栓を閉めることでリスクを軽減できます。 アパートを退去する際には、元栓を閉めるよう管理会社から指示されることが多くあります。元栓を開けたままにしていると、退去後に水が出しっぱなしになり、不要な水道料金が発生してしまう可能性があります。特に、管理会社がメーターボックス内の水道元栓を管理していない場合は、自分で閉める必要があるため、事前に確認しておきましょう。