朝起きたときに、体がかゆくなっていたり、小さな赤い斑点ができていたりすることはありませんか？「もしかして布団に虫がいるのでは？」と疑うこともあるでしょう。布団での虫刺されは、原因となる虫によって症状が異なり、それぞれ異なる対策が必要です。布団での虫刺されの代表的な原因は、ツメダニです。ツメダニは布団内のヒョウヒダニを捕食するため、ダニの数が増えると、それをエサにするツメダニも増えてしまいます。ツメダニに刺されると、赤い発疹ができ、数日間かゆみが続くことがあります。特に、背中や太ももなどの柔らかい部分が狙われやすいのが特徴です。また、**トコジラミ（ナンキンムシ）**による虫刺されも、布団でのかゆみの原因になります。トコジラミは夜行性で、人の血を吸うことで成長します。刺された跡は赤く腫れ、通常、複数箇所にわたって直線状や集団で発生します。トコジラミの特徴として、刺された部分が強いかゆみを伴い、症状が長引くことが挙げられます。さらに、ペットを飼っている家庭ではノミによる被害も考えられます。ノミに刺されると、小さな赤い点ができ、特に足元や膝の裏など、体の下部に症状が出やすいです。ノミは非常に跳躍力があるため、布団だけでなく、カーペットやソファにも広がることがあります。では、虫刺されを防ぐためにはどのような対策が有効なのでしょうか？まず、布団の清潔を保つことが基本です。シーツや布団カバーは週に1回以上洗濯し、布団自体も定期的に天日干しや布団乾燥機を使用して湿気を飛ばしましょう。特にダニは湿気の多い環境を好むため、布団の湿度管理が重要です。次に、防ダニカバーを使用することで、ダニの侵入を防ぐことができます。防ダニカバーはダニのエサとなるフケやホコリを通しにくくするため、ダニの繁殖を抑える効果があります。また、マットレスの隙間に掃除機をかけることで、ダニの死骸やフンを取り除き、アレルギーの原因となる物質を減らすことができます。