「布団の中で何かが動いた気がする」「朝起きたら体がかゆい」そんな経験があると、不安になるものです。布団に潜む虫は、単に不快なだけでなく、刺されたりアレルギーを引き起こしたりする原因にもなるため、早めの対策が必要です。そこで、布団の虫を撃退するための効果的な方法と、日常的にできる予防策について詳しく解説します。布団にいる虫の多くはダニであり、その中でもヒョウヒダニとツメダニが代表的です。ヒョウヒダニは布団のホコリやフケをエサにして繁殖し、人を刺すことはありません。しかし、ツメダニはヒョウヒダニを捕食するため、布団内に増えると人を刺すことがあります。ツメダニに刺されると、赤い発疹ができ、数日間にわたって強いかゆみを感じることがあります。また、トコジラミ（ナンキンムシ）も布団に潜む害虫の一種です。トコジラミは夜行性で、布団やマットレスの隙間に潜み、寝ている間に人の血を吸います。刺された跡が集団で現れるのが特徴で、強いかゆみが続くことがあります。さらに、繁殖力が強く、適切な対策をしないと被害が広がることがあります。これらの虫を駆除するには、高温による処理が最も効果的です。ダニやトコジラミは熱に弱いため、布団乾燥機を使用し、60℃以上の熱でしっかり乾燥させることで駆除することができます。また、コインランドリーの乾燥機を活用するのも効果的です。さらに、布団の洗濯を定期的に行うことも大切です。シーツやカバーは週に1回以上洗濯し、布団本体も洗える場合はコインランドリーで丸洗いすると、虫の発生を防ぐことができます。洗えない場合は、布団乾燥機を使った後に掃除機をかけ、ダニの死骸やフンを取り除きましょう。日常的な予防策として、防ダニカバーを使用するのも有効です。ダニの侵入を防ぐ構造になっており、布団の中での繁殖を抑えることができます。また、室内の湿度を50％以下に保つことで、ダニが生息しにくい環境を作ることができます。