誰にでも起こりうる日常のトラブルに立ち向かう方法

電気温水器を長く安全に使うためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。ここでは、電気温水器のメンテナンス方法と注意点について解説します。まず、最も簡単に行えるメンテナンスは、タンク内の水抜きです。タンク内には、水道水に含まれるミネラルなどが沈殿し、スケール（水垢）となって溜まります。スケールが溜まると、熱効率が低下し、電気代が高くなるだけでなく、故障の原因にもなります。年に1回から2回程度、タンク内の水を抜いて、スケールを洗い流しましょう。水抜きの方法は、電気温水器の取扱説明書に記載されています。必ず取扱説明書を確認し、正しい手順で行いましょう。また、安全弁の点検も重要です。安全弁は、タンク内の圧力が異常に高くなった際に、圧力を逃がすための装置です。安全弁が正常に作動しないと、タンクが破裂するなどの重大な事故につながる可能性があります。年に1回程度、安全弁のレバーを操作し、正常に作動することを確認しましょう。さらに、漏電遮断器の動作確認も行いましょう。漏電遮断器は、漏電が発生した際に、自動的に電気を遮断する装置です。月に1回程度、漏電遮断器のテストボタンを押し、正常に作動することを確認しましょう。これらのメンテナンスに加えて、専門業者による定期点検を受けることをおすすめします。専門業者であれば、自分では気づかないような異常を発見し、早期に対処することができます。定期点検の頻度は、メーカーや機種によって異なりますが、一般的に、2年から3年に1回程度が目安です。電気温水器のメンテナンスは、手間がかかるかもしれませんが、故障による突然の出費や、事故を防ぐためには、非常に重要な作業です。定期的なメンテナンスを行い、電気温水器を長く安全に使いましょう。