給湯器を使っていると、「水は出るのにお湯が出ない」というトラブルが発生することがあります。一時的な不具合であれば簡単に解決できることもありますが、長期間お湯が出ない状態が続く場合は、給湯器の故障や修理が必要になることもあります。ここでは、お湯が出ない原因と、修理を依頼する際のポイントについて解説します。 まず、お湯が出ないときに確認すべきなのが、ガスや電気の供給が正常かどうかです。ガス給湯器の場合は、ガスの元栓が閉まっていないかを確認しましょう。また、ガスメーターの安全装置が作動していないかもチェックし、必要であればリセットボタンを押してみます。ガスコンロをつけて、正常に火がつくかどうかもチェックすることで、ガス供給の状態を確認することができます。 次に、給湯器の水圧が正常かどうかを確認しましょう。給湯器は一定の水圧がないと作動しないため、水道の元栓が閉まりかけていないか、給湯器のフィルターが詰まっていないかを確認することが重要です。フィルターが詰まっている場合は、取り外して掃除することで、お湯が出るようになることがあります。 また、給湯器の着火装置に異常がないかもチェックポイントの一つです。給湯器が点火しないと、お湯を作ることができません。リモコンにエラーコードが表示されている場合は、メーカーのサイトや説明書を参考にしながら、適切な対応を行いましょう。 冬場は、配管の凍結も考えられます。寒冷地では、給湯器の配管が凍結し、お湯が供給されなくなることがあります。この場合、配管をタオルで包んでぬるま湯をかけることで解凍できることがあります。凍結を防ぐためには、夜間に少量の水を流し続けたり、凍結防止ヒーターを使用することが有効です。 上記の方法を試しても改善しない場合は、給湯器の故障が疑われます。特に10年以上使用している給湯器は、内部のバーナーやセンサーが劣化し、正常に作動しなくなることがあります。この場合は、修理を依頼するか、新しい給湯器への交換を検討する必要があります。 修理を依頼する際のポイントとして、まずはメーカー保証や修理対応の有無を確認することが重要です。保証期間内であれば、無償または低価格で修理が受けられることがあります。また、給湯器の型番や使用年数を把握しておくと、業者にスムーズに対応してもらえます。