キクイムシの木くず、放置するとどうなる?

家具や木製の床に、細かい木くずが落ちているのを見つけたら、それはキクイムシの仕業かもしれません。キクイムシは、木材を食べる害虫で、幼虫が木材の内部をトンネル状に食い進み、成長すると成虫が外に出てきます。その際に、木くずを排出するのです。この木くずを放置すると、キクイムシの被害が拡大する可能性があります。木くずは、キクイムシが活動している証拠であり、放置すればするほど、木材内部の被害は進行し、強度が低下します。最悪の場合、家具が壊れたり、床が抜けたりする危険性もあります。また、キクイムシは、木材だけでなく、紙や段ボールなども食べるため、被害が拡大すると、家中の木製品が食害される可能性もあります。さらに、キクイムシの死骸や糞は、アレルギーの原因となることもあります。これらのリスクを避けるためにも、キクイムシの木くずを見つけたら、早急に対処することが重要です。キクイムシの木くずは、他の虫の糞や、単なる木材の粉と見分けるのが難しい場合があります。しかし、いくつかの特徴を知っておくことで、見分けやすくなります。キクイムシの木くずは、非常に細かく、さらさらとした粉状です。色は、食害された木材の種類によって異なりますが、白っぽいものから茶色っぽいものまで様々です。また、木くずの近くには、直径1~2mm程度の小さな穴(穿孔)が開いていることが多いです。この穴は、キクイムシの成虫が木材から脱出した跡です。木くずが、特定の場所から集中して出ている場合は、その場所にキクイムシが生息している可能性が高いです。一方、他の虫の糞は、形が不揃いであったり、粘り気がある場合が多いです。また、単なる木材の粉は、キクイムシの木くずほど細かくなく、ザラザラとした感触があります。これらの特徴を参考に、キクイムシの木くずかどうかを見分けましょう。