元ゴミ屋敷住人が語るゴミ屋敷あるある脱出体験談

私は数年前まで、いわゆる「ゴミ屋敷」と呼ばれる家に住んでいました。足の踏み場もないほど物が散乱し、キッチンは油汚れと生ゴミで悪臭が漂っていました。今振り返ると、典型的な「ゴミ屋敷あるある」に全て当てはまっていたと思います。今回は、私の体験談を通して、ゴミ屋敷あるあるから脱出するためのヒントをお伝えします。まず、私の部屋には、常に「床が見えない」状態でした。脱ぎ捨てた服、読みかけの本、空になったペットボトルなどが、床一面を覆っていました。どこに何があるのか把握できず、物を探すのにも一苦労でした。「いつか使うかも」という言葉が口癖で、物を捨てることができませんでした。何年も使っていない服や、壊れた家電製品なども、「もったいない」と思って捨てられず、どんどん溜め込んでしまいました。ゴミ箱からゴミが溢れているのも日常茶飯事でした。ゴミの日を忘れたり、ゴミ出しが面倒だったりして、ゴミを溜め込んでしまい、悪臭の原因にもなっていました。冷蔵庫の中も、賞味期限切れの食品や、腐りかけた食材でいっぱいでした。何が入っているのか把握できず、新しい食材を入れるスペースもありませんでした。水回りも不衛生で、キッチンシンクには洗い物が山積みになり、排水口は詰まりかけていました。お風呂場にはカビが生え、トイレも掃除が行き届いていませんでした。当然、人を家に招くこともできませんでした。友人や家族から遊びに来たいと言われても、いつも理由をつけて断っていました。そんな私がゴミ屋敷から脱出できたきっかけは、体調を崩したことでした。アレルギーと診断され、原因は部屋のホコリやカビだとわかりました。このままではいけないと思い、一念発起して部屋の片付けを決意しました。最初は、どこから手をつけて良いかわからず、途方に暮れました。しかし、インターネットで情報を集め、少しずつ片付けを進めていきました。まずは、明らかなゴミを捨てることから始めました。ゴミ袋を何袋も使い、床に散乱しているゴミをひたすら集めました。次に、物を整理しました。まだ使える物と、もう使わない物に分け、不用品は思い切って処分しました。最初は大変でしたが、部屋が少しずつ綺麗になっていくにつれて、達成感を感じるようになりました。そして、片付けのモチベーションを維持するために、毎日少しずつでも片付ける習慣を身につけました。